@article{oai:tust.repo.nii.ac.jp:00000498, author = {鈴木, 貴史}, issue = {1}, journal = {帝京科学大学教育・教職研究, Journal of educational research and teacher development, Teikyo University of Science}, month = {Sep}, note = {本研究は,小学校の教育課程における文字を手書きすることの教育(以下「書字教育」)について,国語科の一領域の名称として「書写」が採用された背景を探ることを目的とする.わが国における書字教育に関する教育課程上の科目名称の変遷を辿り,おもに戦前における「習字」,「書キ方」の教育内容の分析を通して,戦後の科目名称として「書写」が選択された背景を探った.その結果,毛筆芸術主義による「書き方(書キ方)」批判について,戦前の「書キ方」が欧米の“writing”の訳語であり,その教育理念が毛筆書字教育を衰退させたという主張は妥当とはいえないことを確認した.また,戦前の「書キ方」の学習内容は一貫して毛筆書字教育であったのに対して,戦後の「書きかた」は,硬筆書字教育を意味するようになり,毛筆「習字」と区別されるようになったことを確認した.こうして,毛筆・硬筆を含めた新科目名称として「習字」,「書キ方」が相応しくないと判断された可能性があることを示唆した.その一方で,「書写」は教科名としては馴染のない語句であったが,一般的に書字行為を指す語句として明治期から多用されており,毛筆と硬筆,書字教育の芸術性と実用性を幅広く含めて捉える用語として機能していたことを確認した.}, pages = {9--18}, title = {小学校の教育課程における「書写」採用の背景 : 毛筆書字教育における科目名称の変遷を辿って}, volume = {3}, year = {2017}, yomi = {スズキ, タカシ} }